白川学館入門講義の第10回を学ばせていただきました。第10回講義は「古事記解説」です。
古事記は、神道の古典(神典)の根本です。
言霊学では、天之御中主神から数えて98番目の天照大御神、99番目の月読神、100番目の須佐之男神までを「言霊百神」と呼び、最初の五十神を五十音に当て、残りの五十神はその五十音の「運用の仕方」を示す神ということになります。
過去の物語ではない
古事記には様々な神々が登場し、いろいろなことをなされますが、過去の物語ではありません。
一見すると、こういう神様がこういうことをなされましたという話として読めてしまいますが、言霊百神の最初の五十神は五十音であり、残りの五十神はその五十音の運用の仕方を表しています。
つまり、古事記の内容は時間的に昔の話ではなく、言霊による現実創造が中今に起こり続けていると書かれているのです。
創造のパラダイム
古事記に書かれている、言霊による現実創造については、ロゴスタディでは「創造のパラダイム」として、第4回の講義で教えられています。
私は両方受講していますが、創造のパラダイムを学んでいたことで古事記解説の理解がかなり助けられました。
具体的には、
というような所です(これはロゴスタディ第4回の私の質問に頂いた回答の一部です)。
最初この回答が返ってきたときは相当驚きましたが、今は腑に落ちてしまいました。古事記はこれが書いてある本です。最初は何のことがわかりませんが、非線形の学びなので必ず一気に繋がるということがあります。産霊(むすひ)の働きです。
言霊学は、日本語と日本人の霊性とのかかわりを言語エネルギーの働きとして把握しようとする体感的な学問なので、机上の学問で終わらず体感を通して掴むことが大切だと思います。
以下は私が提出した感想になります。
古事記は、神々による天地創世神話が描かれていますが、これは遠い昔の話ではなく、中今に起こり続けているということ、
つまり、言霊による現実創造(創造・維持・破壊・帰趨)が中今に起こり続けていることを体感を通して掴み、一人ひとりが神の働きをおこすことで新社会であるイソノミヤを実現することが肝要だと思います。