先日、「中田敦彦のYouTube大学」に、"【超大作】日本の神話「古事記」が面白い~第1話~日本の成り立ちを知っていますか?" という動画がアップされました。
あまりにも面白かったので、言霊学の観点から勝手に補足していきたいと思います。
【超大作】日本の神話「古事記」が面白い~第1話~
先日、オリエンタルラジオの中田敦彦さんのYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」にアップされた "【超大作】日本の神話「古事記」が面白い~第1話~" が面白いです。
とてもためになる動画なので、皆様ぜひご覧ください。
40分以上も古事記について飽きさせずに語り、続きも見たくなってしまう動画です。プロの芸人さんは凄いです。古事記の漫画もいろいろ出ていますが、この動画のほうがわかりやすいのではないでしょうか?
「中田敦彦のYouTube大学」は、ためになる動画ばかりなのでチャンネル登録もよろしくお願いします!
語られていない部分を勝手に補足します
動画タイトルにもあるように、古事記は超大作なのでどんな動画でも全てを語り尽くすことは難しいです。
そこで、動画では触れられていない部分で、私が言霊学的に知っていることを勝手に補足していきたいと思います。これを知ることでさらに動画が面白くなります。
古事記に登場する神とは?
言霊学では、古事記における「天地創世」神話の解釈を特に重視します。
古事記にはたくさんの神々が登場しますが、言霊学では、最初の天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)から数えて98番目の天照大神(アマテラスオオミカミ)、99番目の月読命(ツクヨミノミコト)、100番目の建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)までを「言霊百神」と呼びます。
前段の50神には日本語の五十音が対応しており、後段の50神は、その五十音の運用法を示しています。
そのような言霊による現実創造の仕組みが書かれているのが、古事記という書物なのです。
造化三神
上の動画では、最初の五神は覚えなくてもいいことになっていますが、アメノミナカヌシ、タカミムスヒ、カミムスヒの造化三神くらいは覚えておいたほうがいいのではないでしょうか?
- 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)……言霊「ウ」
- 高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)……言霊「ア」
- 神産巣日神(カミムスヒノカミ)……言霊「ワ」
ロゴストロンユーザーの皆様は鎮魂石(始まりの一点)を見ながら毎日鎮魂しておられると思います(してます?)が、その始まりの一点がアメノミナカヌシであり、言霊「ウ」なのです。
言霊フトマニの世界に、始まりの一点であるアメノミナカヌシをお迎えするところから、ロゴストロンによる現実創造は始まります。
五十神曼荼羅
ロゴストロンの本体には何やら謎のマークが描かれています。このマークはただのデザインではなく、五十神曼荼羅(マンダラ)といいます。
五十神曼荼羅とは、古事記の創造原理の世界を、より一層体感的に把握し理解できるようにしたものです。
下の画像の、中心の黒丸が、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)。
その右の濃いグレーが、高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、
左の濃いグレーが神産巣日神(カミムスヒノカミ)です。
薄いグレーは省略しますが(すみません)、アメノミナカヌシから数えて16番目と17番目の神が青の伊耶那岐神(イザナギノカミ)と、赤の伊耶那美神(イザナミノカミ)です。
- 伊耶那岐神(イザナギノカミ)……言霊「イ」
- 伊耶那美神(イザナミノカミ)……言霊「ヰ」
このイザナギ、イザナミの男女神が呼び合い、残りの全ての子音(黄色)が生まれます。
ロゴストロンで結果を出すということは、ロゴストロンを活用して言霊による現実創造を起こすということであり、その創造原理を図式化するとこの五十神曼荼羅になります。
ロゴストロンが使えている人は、これを中今に行っているということです。
男が先なのは男尊女卑?
イザナギ、イザナミの国生みの場面で、最初、女神であるイザナミから「あなにやし えをとこを」と先に声をかけたら不完全な子を産み落としてしまいました。
そこで、男神のイザナギが先に「あなにやし えをとめを」と声をかけるようにしたら無事に淡路島が産まれたというエピソードがあります。
一見すると、男尊女卑やのちの家父長的意識が介在しているように思えるかもしれませんが、言霊学の観点では、このエピソードは、父韻と母音の役割(運用法)について教えられている箇所になります。
次のような、父韻、母音、子音の関係について教えられているのです。
しかし、母音→父韻(A → K )の順番で発音すると、「カ」という子音になりません。
父韻→母音(K → A )の順番で発音することで、「カ」という子音が産まれます。
三貴子の分治
三貴子と書いて「みはしらのうずみこ」と読みます。
三貴子とは、
- 天照大神(アマテラスオオミカミ)
- 月読命(ツクヨミノミコト)
- 建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)
の三神です。
三貴子はそれぞれ、アマテラスは高天原(たかあまはら)、ツクヨミは「夜の世界」、スサノオは海原を統治することになります。
小笠原孝次先生によると、三貴子が統治している世界とは、
- 高天原は叡智の世界であり、言霊のさきはう国である日本
- 夜の世界とは知識の世界であり、広く東洋(インド、中国)
- 海原とは現実世界、産業世界であり、ヨーロッパ、アメリカ大陸
のことになります。
日本は言霊を保管していますが、実行力に欠けるところがあります。国際社会で日本が何か主張しても欧米に力で押し切られることが多いです。日本にはスサノオが不在なのです。
一方、欧米は、産業や物質文明は素晴らしいものの、覇道主義など剛腕すぎるきらいがあります。欧米はアマテラスが不在でスサノオだけがいる状態です。
欧米は資本主義的な繁栄をもたらしましたが、有限の地球で、これ以上、資本主義的な豊かさだけを追求する思想は限界を迎えているように思えます。
西洋と東洋がひとつになるべき時代なのかもしれません。
参考文献
- 新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)/中村啓信
- 白川学館入門講義集
- 和の成功法則ザ・ワープ∞