お祓いとは、白川伯王家の4つの祓詞を奏上させていただくことです。
白川伯王家の4つの祓詞は、ロゴストロンの必須ファイルである「交響詞」の中身でもあります。
- 三種祓(さんしゅのはらひ)
- 身禊祓(みそぎはらひ)
- 大祓(中臣祓)
- 一二三祓(ひふみのはらひ)
ここでは、一番長い大祓の覚え方についてお話していきます。
大祓詞の全文
大祓詞の全文は下記のサイトで見ることができます。
実際の祝詞を参照しながら以下を読まれるとわかりやすいと思います。
ブロックに分けて覚える
大祓を覚えようとして直面するのが、その長さだけでなくどこで区切ればいいかわからないことです。
最初から最後までずっと連続しているようにしか思えず、覚えようとするそばから挫折してしまいます。
しかし、大祓はその内容から7つのブロックに分けることが出来ます。
まずはそれぞれのブロックごとに覚えていって、最後に全部通して奏上できるように練習するといいと思います。
(※ここでは練習の都合上、7つのブロックに分けていますが、正式な区切り位置は1と2の間だけになります。奏上する際は、1の最後のニニギノミコトが地上に御降臨されたところで、いったん区切り、一礼してください。)
1. ニニギノミコトの降臨
「天降し依し奉き(あまくだしよさしまつりき)」
2. 国民が罪を犯す
「雑々の罪事咎祟り(くさぐさのつみこととがたたり)」
3. 天津罪、国津罪とは何か?
4. 天津罪、国津罪を祓い清める方法は?
「如此聞食ては(かくきこしめしては)」
5. 祓い清めるとはどのようなことか、例えをもって説明
「焼鎌の砥鎌を以て打拂ふ如く(やきがまのとがまをもてうちはろうごとく)」
6. 祓戸四柱神(はらいどよはしらのかみ)
「如此佐須良ひ失ひ給ひては(かくさすらいうしないたまひては)」
7. 罪穢れがなくなりますようお願い申し上げます
「御いさみ給ひて聞食せと申す(みいさみたまひてきこしめせともうす)」
白川伯王家の大祓
3.のブロックの、天津罪、国津罪を列挙している箇所が神社本庁の大祓では省略されてしまっていますが白川では網羅されているなどの違いがあります。
ストーリーで覚える
ブロックに分けたら次はブロック毎にストーリーを把握していきましょう。
大祓にはストーリーがあります。ストーリーを理解することで大祓が身近になり覚えやすくなります。
大祓はおおまかに次のようなストーリーになっています。
1.
天照大神は日本を安らかな国として平穏にお治めなさいと仰せられ、ニニギノミコトが地上に御降臨されました。
2.
しかしその国の中に、年が経つにつれ増えていった国民たちが故意や過失で犯した沢山の過ちが発生しました。それを天津罪、国津罪と言います。
3.
次に国津罪として、「人の膚に傷つける罪、但し被害者が生きている場合」、「人の膚に傷つけて殺す罪」「皮膚が異常に白くなる病気」「こぶのような皮膚の異常の類」 ~ というように数多くの罪が出てきます。
4.
5.
このようにお聞きくださいましたならば、天下の方々の国には罪という罪は一切綺麗になくなってしまいます。
それは恰も、
風が、空に幾重にも重なっている雲を吹き散らすように、
朝霧、夕霧を朝夕の風が吹き掃うように、
大きな港の大きな船の艫網を解き、大海原へ押し放つように、
繁茂した木の根元を鋭利な鎌で切り払うように、
あらゆる罪は消え去り残っている罪は全てなくなって祓い清められることでしょう。
6.
瀬織津姫という神様が川から大海原へ持っていかれます。
速開津姫という神様が噛み砕き呑み込んで海底深く沈めてくださいます。
気吹戸におられる気吹戸主という神様が根の国底の国に息を吹いてくださいます。
根の国底の国におられる速佐須良姫という神様が跡形なく消してしまわれます。
7.
息継ぎの位置
祓詞には、決まった息継ぎの位置はありません。あまり固く考えないで奏上してもいいようです。
七沢先生は、「皆で奏上するときは、他の人が息継ぎしている間は自分が声を出すようにして、全体として途切れないようにすることが大切」と教えておられます。
音程
ボーカロイドを使って練習する際、人によってはボーカロイドと同じ音程に合わせるのが苦しい場合があります。
そのような場合は、音程を無理に合わせる必要はありません。
皆で奏上するような時に一人だけ外れているような人がいることがありますが、七沢先生は「音痴でいい」と教えておられます。
西洋音楽の価値観で祓を判断しないことが大切です。
大祓を覚えるための高速学習装置
こちらが私が導入した大祓を覚えるための高速学習装置です。
これを使うようになってからお祓いのやりやすさが飛躍的に向上しました。
いまは覚えてしまったので見てはいませんが、時々忘れそうになるので一応目の前に立てて奏上するようにしています。
大祓詞のひらがな全文は下記の記事をご覧ください。